デジタルカメラ講座

LUMIX
画像モードと圧縮率[JPEG圧縮]
【第三十五回】

デジタルカメラを上手に使いこなすのに欠かせない知識が
画像モードによる圧縮保存と画像のクオリティとの関連です。

撮影時の設定で、画質を決定する要素はふたつあります。ひとつは記録画素数。大きいほど鮮明なプリントができます。そして保存する画像モード、JPEGによる圧縮率です。高圧縮にするほどファイルサイズは小さくなりますが低画質になります。A4サイズなどの大きさにきれいに印刷するなら画質を優先して、大きい記録画素数/低圧縮率を選びます。メール画像やWebに公開する画像など、サイズを小さくしたい場合には、小さい記録画素数にするなど、目的に応じて使い分けることが大切です。

記録画素数/クオリティと撮影枚数の例

記録画素数(L/M/S)/クオリティ( ファイン ファイン:高画質(低圧縮)/ スタンダード スタンダード:標準画質(標準圧縮))と撮影枚数の例

  SDメモリーカード
4GB 8GB 16GB 32GB 64GB
記録画素数 ファイン スタンダード ファイン スタンダード ファイン スタンダード ファイン スタンダード ファイン スタンダード
L
4000×3000
約560枚 約1120枚 約1150枚 約2280枚 約2320枚 約4600枚 約4650枚 約9220枚 約9150枚 約17650枚
M
2816×2112
約1020枚 約1990枚 約2060枚 約4030枚 約4160枚 約8130枚 約8350枚 約16290枚 約16470枚 約30890枚
S
2048×1536
約1610枚 約3140枚 約3260枚 約6360枚 約6590枚 約12840枚 約13210枚 約25720枚 約24710枚 約44930枚
    画質を優先して、最大の記録画素数と低圧縮の高画質で撮影するモードです。
    撮影枚数を優先して、最小の記録画素数と標準圧縮の標準画質で撮影するモードです。

JPEG圧縮による画像の変化

高画質 [低圧縮] 低画質 [高圧縮]
高画質の写真 低画質の写真

JPEGは、データ量を大幅に圧縮でき、デジタルカメラには大変便利なファイル形式です。
JPEGによる圧縮では、圧縮率が高いほど、解凍した時の画像の劣化が大きくなります。

JPEG画像ファイルの容量がばらつくのは?

同じJPEGモードで同じ画像サイズで撮影したのに、ファイルの容量が1.5MBや2.5MBと違うことがあります。これはJPEGの圧縮方法が、「輝度」と「色」に注目して行われているためです。

●たとえば青い海と空で構成されたシーンの撮影では、「階調」が緩やかで近似色が多いため、大幅に圧縮します(湖の写真)。
逆にいろいろな色が混じって近似色が少ない写真では大幅に圧縮ができないため、ファイル容量が大きくなります(花畑の写真)。

湖の写真 花畑の写真
大幅に圧縮できる ファイル容量が大きくなる


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