デジタルカメラ講座

LUMIX
各種の動画ファイル形式
【第三十四回】

パソコンに取り込んだ動画データは動画ファイルとして扱われます。
動画ファイルには、さまざまな記録方式の違い、すなわちファイル形式があります。

動画データの記録方法の違いにより、画質や圧縮率が異なり動画データのサイズや画面の精細さが変わります。記録方法の違いによるファイルの種類のことをファイル形式と呼び、各ファイル形式とその特徴や用途をご紹介します。

動画機能に対応したLUMIX(ルミックス)に付属されている「PHOTOfunSTUDIO」では、LUMIX(ルミックス)で撮影した静止画に加えて動画も取り扱うことができます。
ただし、取り扱うことができる動画ファイル形式は、AVCHD、AVCHD Lite、AVCHD Progressive、MP4、Motion JPEGのみ。これら以外の動画ファイル形式については「PHOTOfunSTUDIO」では取扱いできません。
また、「PHOTOfunSTUDIO」のバージョンやEditionによっても取扱いできる動画ファイル形式の種類が異なりますので、ご使用の「PHOTOfunSTUDIO」の取扱説明書をご確認ください。

ファイル形式 特 徴
AVCHD
(エーブイシーエッチディー)
Advanced Video Codec High Definition
SDメモリーカードなどにハイビジョン映像を記録するための規格です。
解像度が1920×1080画素の場合、60i(*1)が規定されています。ビットレート(*2)は最大で24Mbps、DVDに記録する場合は18Mbpsまでです。 対応しているLUMIX(ルミックス)では、解像度が1920×1080画素、60iと解像度が1280×720画素、60p(*3)で記録できます。ビットレートは約17Mbpsです。
記録した映像は、Panasonic製のAVCHD対応機器で再生できます。AVCHDによりTV、ブルーレイ/DVDレコーダーとのAV連携まで含めた再生環境が広がり、使い勝手(汎用性)も高まります。
AVCHD Lite
(エーブイシーエッチディー ライト)
Advanced Video Codec High Definition Lite
「AVCHD」規格から、解像度が1280×720画素、60pに限定した規格です。
対応しているLUMIX(ルミックス)では、解像度が1280×720画素、60p、ビットレートが約17Mbpsで記録できます。 
記録した映像は、Panasonic製のAVCHDやAVCHD Lite対応機器で再生できます。
AVCHD 3D
(エーブイシーエッチディー スリーディー)
Advanced Video Codec High Definition 3D 
AVCHD規格を拡張し、3Dハイビジョン映像を記録するため決められた規格です。
解像度が1920×1080画素の場合、60i、ビットレートは最大で28Mbpsで規定されています。
記録した映像は、Panasonic製のAVCHD 3D対応機器で再生できます。
AVCHD Progressive
(エーブイシーエッチディー プログレッシヴ)
Advanced Video Codec High Definition Progressive
AVCHD規格を拡張し、フルハイビジョン映像をプログレッシブで記録するため決められた規格です。
解像度が1920×1080画素の場合、60p、ビットレートは最大28Mbpsで規定されています。AVCHDより高精細でなめらかな動画が記録できます。
対応しているLUMIX(ルミックス)では、解像度が1920×1080画素、60p、ビットレートが約28Mbpsで記録できます。
記録した映像は、Panasonic製のAVCHD Progressive対応機器で再生できます。
MP4
(エムピーフォー)
MP4
MPEG-4形式の動画データを保存するファイル形式の一つです。MP4ファイルにはMPEG-4形式の動画だけでなく、MPEG-1/-2の動画を保存することもできます。また、AACやMP3などの音声データも合わせて保存することができます。
対応しているLUMIX(ルミックス)では解像度が1920×1080画素、ビットレートが約20Mbpsと解像度が1280×720画素、ビットレートが約10Mbpsと解像度が640×480画素、ビットレートが約4Mbpsの動画データを保存できます。
また、1つの動画データは最大4 GBまでしか保存ができません。パソコンなどで再生する場合に適したファイル形式です。
Motion JPEG
(モーションジェーペグ )
Motion Joint Photographic Experts Group
静止画のファイル形式である「JPEG」を応用した、動画データのファイル形式です。圧縮された何枚ものJPEG画像を連続再生して動画を再生します。もともとは一枚一枚が独立した静止画データなので、動画編集が容易に行えます。動画機能に対応している携帯電話でも使われています。
AVI
(エーブイアイ)
Audio Video Interleave
Windows標準のファイル形式です。動画データや音声データを圧縮して保存するファイル形式で、様々な形式でデータが圧縮されているため、再生するためには形式にあった圧縮/伸張プログラムが必要になります。
AVIの後継ファイル形式で動画配信にも対応したASFというファイル形式もあります。AVIはDVC(DVムービー)のファイル形式にも使用されています。
MOV
(エムオーブイ)
MOV
Macの標準ファイル形式です。WindowsでもQuickTime Playerがあれば再生可能ですが様々な形式でデータが圧縮されているため、再生するためには形式にあった圧縮/伸張プログラムが必要になります。
MPEG-1
(エムペグワン)
Moving Picture Experts Group Phase 1
Video-CD(VCD)に採用されているファイル形式で、画質はVHS相当になります。 約一時間の動画をCDディスクに記録できます。
Windows、Mac共にほぼ再生が可能です。
MPEG-2
(エムペグツー)
Moving Picture Experts Group phase 2
DVD-Videoやデジタル放送などで採用されているファイル形式で、画質はDVD相当になります。再生するには本ファイル形式を再生するソフトウェアが必要です。
該当ソフトウェアをインストールしない限り、WindowsMediaPlayerでは再生できません。
(*1) 60i
動画の1コマ(フレーム)を奇数列(1列目、3列目・・)からなる列で構成したフィールド(*4)と偶数列(2列目、4列目・・)からなる列で構成したフィールドで記録するインターレース方式で、1秒間に60フィールド記録する。
(*2) ビットレート
1秒当たりのデータ量です。数値が大きいほど高画質になります。
(*3) 60p
動画の1コマ(フレーム)を全ての列から構成したフレームで記録するプログレッシブ方式で、1秒間に60フレーム記録する。
(*4) フィールド
動画の1コマ(フレーム)から1列毎の列を取り出し、縦方向のサイズが元のフレームの半分になった画像。


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