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デジタルカメラ講座
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シャッター速度と表現の違い
【第七回】
露出をコントロールする要素のひとつがシャッター速度。シャッター幕の開閉でフィルムに当たる光の量を調整します。またシャッター速度を変えると描写も大きく変わります。
シャッター速度の働きは、ふたつあります。ひとつは露出量のコントロールです。もうひとつは、自在な 「 動感表現 」 です。動いている被写体を撮る場合、シャッター速度が遅ければ動体ブレとなって表現され、シャッター速度が速ければ動きは止まって記録されます。さらに超高速シャッターでは、全力で疾走するF1マシンの姿なども写し止めることができます。シャッター速度を変えることで、肉眼を超えた写真ならではの表現も楽しめます。
「 動感表現 」とは、ある物がいかにも動いているように感じられる表現方法のことです。
シャッター速度による露出のコントロール
シャッターが開いてカメラ内部に光が入り、再びシャッターが閉じるまでの時間を「シャッター速度」といいます。フィルム( CCD )に当たる光の量は、シャッター速度でコントロールできます。
- シャッター速度が遅いと光の量は多くなり、シャッター速度が速いと光の量は少なくなります。
- 速いシャッター速度を「高速シャッター」、遅いシャッター速度を「スロー(低速)シャッター」といいます。
- シャッター速度の表示には、「何分の1秒」あるいは「何秒」という単位を用います。
■シャッター速度と露出量
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■同じ絞り値でシャッター速度を変えてみました。
絞り値:F11 | ||
シャッター速度:1/15秒 | シャッター速度:1/60秒 | シャッター速度:1/250秒 |
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シャッター速度が遅いため、光の量が多く、白っぽい写真に。 | 適正なシャッター速度 | シャッター速度が速いため、光の量が少なく、暗い写真に。 |
シャッター速度の変化による表現の違い
シャッター速度を変えることで、動きを写し止めたり、動感を表現するなど、写真ならではの描写ができます。
低速シャッター (1/15秒) | 高速シャッター (1/500秒) | 超高速シャッター (1/3000秒) |
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低速シャッターで写すと、白い布のように流動感のある水の流れを強調した表現ができます。
・スポーツシーンなどを意識的にブレた写真とすることでスピード感を強調できます。 |
流れる水を高速シャッターで写すと、凍りついたような動きを止めた写真になります。
・動く子供や子犬といった日常的に動いている被写体を写し止める撮影などにも応用できます。 |
超高速シャッターでは激しい動きのあるものを写し止めることができます。
・スポーツの決定的な瞬間や激しい動きのある被写体の動きを止め、人間の眼の限界を超えた瞬間を切り取ることができます。 |