デジタルカメラ講座

LUMIX
測光モードと露出計
【第四回】

写真撮影の基本となる露出のコントロールを行うためには、被写体の光の状態を正しく把握する正確な測光が欠かせません。

被写体を見たままに、あるいは描いたイメージどおりに撮影するには、まず被写体の光の状況を正しく把握することが重要です。この光を測定する作業を「測光」といいます。カメラには、この測光のための露出計が内蔵されており、測光情報にもとづいて自動露出値などの設定が行われます。露出計には、さまざまなシーンに最適な測光が行えるように考えられた測光モードの切り換えができるものがあります。

測光モード

露出計の測光モードには、被写体のどの部分を、どう測光するかを選択できる以下の代表的な種類があります。このほかにもカメラメーカー独自のさまざまなインテリジェント測光方式などもあります。

中央重点平均測光 スポット測光 多分割測光
画面全体を測光しながらも中央部を重点的に測光します。メインの被写体を、画面の中央に配置して撮影することが多いため取り入れられた方式です。 被写体のきわめて狭い部分をスポット的に測光することができます。逆光など極端な明暗差がある場合や、一部分の再現だけを狙う場合に有効です。 画面全体に測光のための受光素子を備え、画面内のあらゆる光をカメラが演算して平均的な露出を決定。被写体に明暗が混在していても、適正な露出が得られます。
●最適な撮影シーン
画面中央にメインの被写体がある場合や、画面全体が同じ光の状況下での撮影。
●最適な撮影シーン
逆光や極端な明暗の差があるシーン、ある部分だけに注目した撮影。
●最適な撮影シーン
逆光や日の出、日没、夜景などコントラストの強いシーンでの撮影。

露出計の種類

カメラには露出計が内蔵されています。単体の露出計もあります。

■カメラの内蔵露出計

一般的なカメラには露出計が内蔵されています。TTL(Through The Lens)方式の一眼レフカメラは、レンズを通過してフィルムに記録される光をダイレクトに測光することができるため、精度の高い露出コントロールを行えます。

またコンパクトカメラなどでは、露出用の採光窓を別に持つものがあります。いずれも反射光式露出計です。

■単体露出計

測光機能と、絞り優先やシャッター速度優先で露出を判断できるガイド機能を備えています。中判や大判カメラは露出計を持たないものが多いため必需品です。プロのライティングにも欠かせません。入射光/反射光どちらにも対応するタイプが主流です。

入射光式露出計と反射光式露出計の測光方法



■入射光式露出計

被写体に当たっている光をダイレクトに測光するため、被写体の色の反射率などに左右されない正確な適正露出が得られます。




■反射光式露出計

被写体の反射光を測り、被写体が白でも黒でもグレーになる露出が選ばれます。カメラ位置から測光でき便利です。


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