デジタルカメラ講座

LUMIX
色温度とホワイトバランス調整
【第三十一回】

人間の眼では白に見えても、実際に写真を撮ると青や赤に色かぶり。
この色温度による影響を補正するのがホワイトバランス(WB)調整です。

光の中の被写体の色は、つねに一定というわけではありません。たとえば朝夕は赤っぽい色に、曇りの日は青っぽくといったように、天候や時間帯、さらに白熱灯や蛍光灯など光源の違いでもさまざまに変化。この色温度による被写体の色変化を補正するのがホワイトバランス調整です。銀塩フィルムカメラでは、色温度による色変化を打ち消すフィルターで行っていた作業を、デジタルカメラでは設定ひとつで行えます。

色温度

その光の色味を温度にたとえて表現したものが「色温度」です。「ケルビン値」として数値であらわされます。
色温度の計測には色温度計が用いられます。

ホワイトバランス調整

銀塩フィルムカメラでは、色温度による色かぶりは、フィルムの種類を変えたり、レンズに色フィルターを加えて対処します。
デジタルカメラはホワイトバランス調整で行えます。

フィルムカメラの場合
赤かぶりの被写体   シアン(青)系のフィルムを
レンズの前に装着
  太陽光下のような
ノーマルな色調に
デジタルカメラの場合
赤かぶりの被写体   ホワイトバランス設定でR(赤)を
下げ、G(緑)とB(青)をあげる
  太陽光下のような
ノーマルな色調に

オートホワイトバランス

撮影時に自動的に光源の種類を認識して適切な補正を加えるのが「オートホワイトバランス機能」。
また太陽光、白熱灯、蛍光灯など、光源に応じたモード設定もできます。

オートで撮らないほうがいい場合もあります。
オート   太陽光
赤く染まった夕景がオートホワイトバランスの働きで白っぽく補正されてしまう。   ホワイトバランスの設定をあえて「太陽光」に固定。眼で見たままの深く赤い夕日を撮影できる。

オート   太陽光
白熱灯下のあたたかみのある情景がオートホワイトバランスの働きで白く補正されてしまう。   ホワイトバランスをあえて「太陽光」に固定。眼で見たままの黄色っぽい味のある雰囲気を撮影できる。


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