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よくあるご質問
なるほど家族のビデオカメラ学
光学式手振れ 補正ってなに?
パパ:ほら、タミー来てごらん、先週富士山へドライブ行った時のビデオだよ。
タミー:ほんとだ。私が車の中から撮った富士山よ、とっても綺麗ね!
パパ:新しく買ったPanasonicビデオカメラ、やっぱり綺麗だな。
タミー:パパったら、そんな言い方ないわ。それじゃまるで私の撮り方が関係ないみたいじゃない?
パパ:いや、そういう意味じゃなくて.....新採用の光学式手振れ補正が効いてるってこと。車の中からでも、ズームしながらでも綺麗に撮れてるじゃない。だって、いくらタミーがいいカットを撮っても、画像が振れてたり汚かったら台無しでしょ?
タミー:確かにそうだけど...そんなに手振れ補正って大事なの?
●「手振れ補正」って何?
パパ:そう、日本人が独自に考案した大事な技術なんだよ。人が何かを撮影しようとすると必ずと言っていい程手振れが起きてるんだ。手振れ補正というのは、その人の手の振れを、カメラが自動的に補正してくれる技術なんだ。特に最近ではカメラが小型化軽量化しているから、以前より振れやすかったり、移動中の撮影が多くなったりと綺麗な映像を撮影するために増々重要になってるんだよ。
タミー:カメラが自動的に?
パパ:簡単に言えば、手で持って撮影した映像は、上下左右に細かく振れてるんだ。その映像をカメラが同じように上下左右を調整して映像が振れないようにするんだよ。
タミー:いままでのカメラと何がちがうの?
●手振れを補正する2つの方式
パパ:手振れ補正には、2つの方式があるんだ。一つは「電子式手振れ補正」、この方式は撮影した映像の結果から手振れを検出してCCDが補正するやり方なんだ。つまり手振れしている映像を一度そのままCCDが受けて、それを電子的にプログラムが位置とか色とかを調整して、振れない映像を作り上げるんだ。
タミー:へー、デジタルならではの方法ね。料理で言えば、材料をすべて鍋に入れてから調味料とか火加減で美味しくするということね。
パパ:ううん、まぁそんな感じかな。もう一つの方法は「光学式手振れ補正」。この方法は、映像が画面に出る前にレンズを上下左右に動かして補正するやり方なんだ。
タミー:鍋に入れる前に、素材そのものを美味しく仕上げておくということね。わたった!デジタルになる前の光の段階で補正するから光学式というんだ。
パパ:料理で例えるなんて、タミーもだんだん女性らしくなったね、パパは嬉しいよ。
タミー:まだ目玉焼きしか作れないけどね。
パパ:たしかにそうだね。トホホ。じゃぁ、次に「光学式手振れ補正」がどうして「電子式」よりも綺麗な映像を撮れるのかを説明するね。
●「光学式」が「電子式」に勝るわけ
◆残像がない
パパ:先ず、「光学式」の場合、残像が無いんだ。「電子式」の場合、1/60秒ごとにデジタルの情報をプログラムが補正するんだけど、その間の手振れはどうしても残像として撮影される。その点、「光学式」はリアルタイムに補正するからCCDに届く光にブレがない、つまり残像がないということなんだ。
タミー:CCDに届く光にブレがないって、「光学式」が断然いいんじゃないの。
◆「光学式」はズーム中の手振れもOK
パパ:そうだね。それと「電子式」の場合、画像で手振れを判断するからズーム中は誤動作を避けてOFFにしてるんだ。一方、「光学式」はセンサーで手振れを検知するから、ズーム中でも補正が可能なんだ。
タミー:へー、特にゆっくりズームする時には大事よね。
◆CCDの画素を有効に使えるから画質が綺麗
パパ:最後に、CCDの使い方なんだけど、「電子式」の場合、手振れ補正時には手振れ補正用にある程度の面積のCCDを使うから、実際に有効となる画素が約50〜60%になるんだ。その結果、画像の質を目安となる水平解像度が約400〜450本となる。一方、「光学式」は手振れ補正用にCCDを使わないから約90%以上の画素が有効で、その分水平方向の画素数が増やせて約500本になるんだ。
タミー:つまり「光学式」の方が、画質が綺麗ということよね。
パパ:その通り。通常このようなレンズを動かす「光学式」の場合、その機械部分が大きくならざるを得なかったんだけど。Panasinicの技術で、こんなコンパクトになっているんだよ。驚かされるね。
ケン :パパ!パパ!ビデオカメラ貸してよ。今度友達とピクニックへ行くんだ。
パパ:いいよ、ケンにはこのNV-DS9がいいかな。手振れ補正を入れるんだよ。
タミー:落ち着きのないケンには、ぴったりだわ。