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デジタルカメラ講座
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球面レンズと非球面レンズ
【第十八回】
球面のレンズでは避けて通れない収差。そこでレンズ自体を非球面にして、
収差の影響を排除する、まさに最新の光学テクノロジーが非球面レンズを生みました。
収差の影響を排除する、まさに最新の光学テクノロジーが非球面レンズを生みました。
一般的なレンズは球体の一部を切り取ったような球面をしています。しかし球面レンズには、レンズの中心部と周辺部を通った光で焦点がずれる球面収差をはじめ、さまざまな収差が宿命的に存在していました。それを解消するために生まれたのが非球面レンズです。アスフェリカルレンズとも呼ばれ、球面収差やズームレンズの歪曲収差を劇的に補正するとともに、レンズの小型化にも貢献しています。
球面レンズ
球面レンズでは、レンズ中心部と周辺部を通った光の焦点がずれる球面収差が発生します。
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非球面レンズ
非球面レンズは収差を最適に補正することができ光を理想的な一点に集めることができます。
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当初非球面レンズは高精度な研削、研磨技術が必要な高価なレンズでした。しかしPanasonicは、金型を使ったモールド成形の実用化で量産に対応。もちろん高度な設計技術や品質管理が要求される高性能レンズであることに変わりはありません。
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