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デジタルカメラ講座
レンズの特性:発色、階調、コントラスト、解像度
【第十四回】
焦点距離やF値が同じレンズも、設計、素材、コーティングの違いで写りに差が出ます。
その違いは、発色、階調、コントラスト、解像力の差として現れます。
その違いは、発色、階調、コントラスト、解像力の差として現れます。
レンズには性能の差があり、それぞれ写りに差や個性があります。その差は、色彩を再現する「発色」、微妙なトーンを表現する「階調」、メリハリのある画像を生み出す「コントラスト」、そして被写体のディテールをシャープに再現する「解像力」の違いに現れます。これらの優劣は、レンズを評価する上での重要なポイントであり、写真の仕上がりを左右するレンズの生命線ともいえます。
発色
発色特性に優れたレンズは、被写体を本来の色彩で鮮やかにとらえることができます。最新のレンズでは高度なコーティング技術などを駆使して、色濁りや色かぶりのない美しい色彩の再現を追求しています。
みずみずしい鮮やかな色彩が表現されています。 | どの色も濁りなく鮮明に再現されています。 |
階調
階調特性に優れたレンズは、淡い色のトーンをなめらかに表現したり、被写体暗部の微妙なグラデーションまで豊かなニュアンスで描写することができます。
黒っぽい中にもディテールがつぶれません。 | やわらかい色のグラデーションも再現できています。 |
コントラスト
被写体の明暗差をクッキリ再現できるコントラストの高いレンズは、メリハリのある描画を可能にします。いわゆるヌケが良く、明瞭な写真表現が行えます。
建物の凹凸感が明確なコントラストで表現されています。 | 明暗部分の境界が描写されています。くっきり分離しています。 |
解像度
解像力に優れたレンズは被写体の細部までを精細に描写することができます。たとえば動物写真なら、毛の一本一本までシャープに見える写真が撮影できます。
細かい部分まで精緻にきっちり明暗部分の境界が描写されています。 | 木目模様までしっかり描写されています。 |