使い方で困ったときの Q&A

文書番号:3702

「紅葉を鮮やかに撮る」ですね。下の解説をご覧ください。

紅葉の撮影は、フォトグラファーにとって、秋の一大行事。しかし、さまざまに表情を変える自然の撮影は、なかなか思うようになりません。

晴天には晴天の、曇天には曇天の魅力があるので、この状況であればどんな表現ができるか考え、自然の多彩な魅力を切り取りましょう。

 

アドバイス1 構図を決める

魅力の全景をおさえることはもちろん、きれいな葉っぱだけを選んでズームアップ。[ (絞り優先AE) ]モードを選択し、もっとも小さいF値に設定すると、背景をぼかした写真を撮影できます。

 

忘れがちなのがどこで撮影したかという情報。山の中なのか、庭園なのか、はたまた街中なのか。さりげなく表現に盛り込めば、単に美しいだけではなく、見る人の関心を高める一枚が撮れるでしょう。

 

山の秋を表現

夕暮れの街中で撮影

 

通常の撮影では、シンプルに[ (プログラムAE)]モードに設定します。被写体をぼかしたい場合、もしくは全体にピントを合わせたい場合は、[ (絞り優先AE)]モードに切り替えます。前者の場合は絞りを開放に、後者の場合はF11前後までをめやすに、調整を行います。

 

アドバイス2 紅葉撮影におすすめのレンズ

構図を調整しやすいズームレンズがおすすめです。標準ズームレンズと望遠ズームレンズの二本を持ち歩けば、多彩な角度から紅葉の魅力に迫ることができます。また、カメラに装着したまま身軽に撮影したい時は、広角から望遠まで幅広く撮影できる14-140mmレンズがおすすめです。

 

 

さらに、マクロレンズや魚眼レンズを準備すれば、ユニークな表現にも挑戦できます。

 

 

アドバイス3 光が差し込む方向を考慮に入れる

光が差し込む方向を考慮に入れるのも、構図を決める際のポイントです。

 

順光

被写体に正面から光が当たり、目で見た状態に近い写真が撮影できます。

サイド光/斜光

斜めからの光が陰影を生み、立体感のある写真が撮影できます。

逆光

被写体の背後から光が当たり、透過光で輝く葉の美しさを表現できます。

順光で撮影して、くすんで見える場合でも、逆光で撮影すると、鮮やかな色合いに写ることがあります。構図を変えて、紅葉の魅力を最大限に引き出せるポイントを探しましょう。

 

アドバイス4 色味を調整する

人の脳は、鮮やかな色味をより強く記憶する傾向があり、これを記憶色といいます。しかし、カメラは忠実に記録をおこなうので、写真を見て「色が薄い」とがっかりすることがあります。深紅の紅葉を感動のままに記録するには、どうしたら良いでしょうか?

 

【調整方法1. ホワイトバランスで調整する】

オートホワイトバランスは優秀ですが、画面の大半が鮮やかな赤や黄色で埋め尽くされる紅葉の撮影では、中和方向に働く可能性があります。撮影意図をより的確に表現するために、[WB]ボタンから、ホワイトバランスを手動で選択してみましょう。

 

ホワイトバランスの設定による色味の違い

 

晴天

曇り

日陰

白熱灯

 

【調整方法2. 露出で調整する】

こちらもホワイトバランス同様、紅葉の色味が“暗い”と判断され、少し明るめの補正が働くことがあります。マイナス側に補正を行うことで、本来の深い色味を表現できます。

露出補正 ±0

露出補正 -1

逆光時は、露出補正をプラス方向に働かせることで、透き通るような美しさを表現できます。

露出補正は、後ダイヤルを押して、露出補正操作に切り換え、今度は後ろダイヤルを回して調整します。

露出補正 ±0

露出補正 +2/3

 

【調整方法3. フォトスタイルで調整する】

銀塩カメラ時代には、フォトグラファーが撮影意図に応じてフィルムを選んでいました。ルミックスGシリーズのカメラでは、撮影メニューに[フォトスタイル]が搭載されており、撮影したいイメージに応じて6種類の効果を選択できます。さらにその中で、コントラスト、シャープネス、彩度、ノイズリダクションの設定を、細かく調整できます。

 

【調整方法4. 付属ソフトで調整する】

撮影メニューの[クオリティ]で[RAW+JPEG]を選択します。RAWデータとは、カメラ内部で処理が行われていないオリジナルデータのこと。付属ソフトのSILKYPIXで、自分の思い通りに露出や色味などを調整して、JPEGに現像することができます。

 

 

 

わかりやすいメニュー構成で、かんたんに調整できます。

※インストール可能なパソコンなど、詳しい動作環境は、SILKYPIX®公式ページ でご確認ください。

 

 

【調整方法5. PLフィルターで調整する】

晴天下では、葉の表面が光を反射するため、白っぽく撮れてしまうことがあります。その場合はPLフィルター(別売)の出番。反射を取り除き、本来の色味を表現することができます。

DMW-LPL37/46/52/58/62/67 (別売)※
※装着できるフィルターは、レンズのフィルター径によって異なります。

 

アドバイス5 ブレ対策をする

紅葉の撮影で困ることのひとつが“風”です。まずISO感度を少し上げて、速いシャッタースピードを確保。次に構図を決めて置きピンをし、風がやむまで待機しましょう。また撮影後は、即座に再生モードに。画像を拡大して、ブレなく撮影できているか確認しましょう。

 

【手順1. ISO感度を上げる】

[ISO]ボタンから、ISO感度をあげると、シャッタースピードをより速く調整できるようになります(ISO感度を2倍にすると、シャッタースピードも約2倍になります)。これはどのモードでも同じです。

ISO感度を上げすぎると画質が落ちる可能性があります。普段からさまざまなISO感度で撮影をおこない、納得できる画質を見つけておきましょう。

 

【手順2. AFロック機能を設定する】

カスタムメニューの[AF/AEロック切換]を呼び出し[AF]を選択。次に[AF/AEロック維持]をONにします。

 

【手順3. AFロックをおこなう】

ピントを合わせたい葉の近くにある枝にカメラを向け、[AF/AE LOCK]ボタンを押します。接写を行う場合は、葉が止まる予定の位置に自分の指などを置き、ピントを合わせます。風が止んだらシャッターを押しましょう。