文書番号:4104

「幻想的なイルミネーションの撮影」ですね。
下の解説をご覧ください。

数ある夜景シーンの中でも、イルミネーションはとりわけ魅力的な被写体です。まずは全景を押さえたいものですが、背景をぼかすなど一工夫すれば、さらに幻想的な雰囲気を演出できます。

 

魅力の全景をあますところなく撮影

背景をぼかして、さらに幻想的に

 

アドバイス1 イルミネーション撮影の大原則

 

【三脚を使用する】

一般的に 「 1 /焦点距離 (35mm判換算) 」 秒以上のシャッタースピードを確保するのが、手ブレを防ぐ目やすだといわれています。ルミックスGシリーズ用交換レンズでもっとも焦点距離が短いLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH. のワイド端でさえ(35mm判換算:14mm)、1/13秒以下では手ブレを起こす危険性があるということになります。夜景撮影時にはシャッタースピードが1秒より長くなることもあるため、手持ちでの撮影は困難です。三脚でカメラを固定して撮影しましょう。

 

【セルフタイマーを使用する】

シャッターボタンを押した際の衝撃を防ぐために、セルフタイマー機能もしくは別売のリモコンを使用してシャッターを切ることも一般的な手法です。

 

セルフタイマー2秒

シャッターリモコン DMW-RSL1(別売)

 

【フラッシュはOFFにする】

また、夜景撮影の際は、基本的にフラッシュは発光させないということも忘れないようにしましょう。ただし人物を撮影する場合には、スローシンクロで、フラッシュを使用することがあります。

 

 

アドバイス2 イルミネーション撮影におすすめのレンズ

 

【全景をしっかり撮りたい場合】

広びろ撮れる“広角ズームレンズや標準ズームレンズ”を選びます。

また、奥行きまでピントを合わせたい場合は、被写界深度を“深く”する必要があります。望遠になるほど被写界深度が浅くなる傾向があり、その意味でも“望遠ズームレンズ”は避けましょう。

 

 

【背景をぼかしたい場合】

被写界深度を“浅く”する必要があるので、望遠ズームレンズ、もしくは開放F値が小さい明るいレンズを選びます。

 

被写界深度

深い

浅い

焦点距離 広角 望遠
F値 大きい 小さい
被写体との距離 遠い 近い
被写体と背景の距離 近い 遠い

 

 

 

 

アドバイス3 全景をしっかり撮る

 

【構図を決める】

手前から奥まで途切れることなく光が続く、奥行きのある構図を探してみましょう。吸い込まれるような印象を与える、幻想的な作品になります。街中では、ビルや看板の光が入り込みすぎないように注意。他の光に紛れて、イルミネーションの印象が弱くなってしまいます。

 

 

【F値とシャッタースピード】

(絞り優先AE)]モードで、F値は大きく設定します。被写体との距離などに応じますが、F8.0前後を目やすにして、数値を変えて撮影していきます。

さらに明るく撮りたい場合は[(マニュアル露出)]モードに切り替え。F値は上記のまま、シャッタースピードだけを長めに調整し、撮影していきます。

 

アドバイス4 背景をぼかして幻想的に撮る

 

【構図を決める】

望遠ズームレンズの場合は、望遠端を使用します。

自分自身は、可能な限り被写体に近づきます。一方で、被写体とイルミネーションとのあいだには、距離を確保しましょう。被写体とイルミネーションとの距離が近いと、ボケなくなります。

 

【F値とシャッタースピード】

(絞り優先AE)]モードで、もっとも小さいF値に設定し、撮影を行います。

 

 

 

アドバイス5 人が多い場所で、手持ち撮影をおこなう

 

人が多い場所では、三脚を立てることが困難な場合があります。また、施設によっては三脚の使用が禁止されています。その場合は、手持ち撮影をしましょう。

【設定1. レンズを選ぶ】

手ブレ補正 (MEGA O.I.S.とPOWER O.I.S.) を搭載し、かつ、広角撮影ができるレンズを選びます。

 

 

【設定2. シャッタースピードを設定する】

(シャッター優先AE)]モードで、シャッタースピードを調整します。冒頭で紹介した通り 「 1 /焦点距離 (35mm判換算) 」 秒以上のシャッタースピードを確保するのが、手ブレを防ぐ目やすだといわれています。手ブレ補正を搭載したレンズでは2〜3段遅め、つまり28mm (35mm判換算)で撮影する場合であれば、1/28秒より二分の一〜三分の一遅めの、1/14〜1/7秒に設定できます。

 

【設定3. ISO感度を上げる】

撮影メニューの[ISO感度上限設定]から、確実にブレを防ぎたい場合は[3200]に、画質を優先したい場合は低めに設定します。

[ISO]ボタンを押し、[AUTO]を選択。上記の数字を上限に、カメラが最適なISO 感度を設定します。

ISO感度上限設定

[ISO]ボタン

 

ISO感度を上げすぎると画質が落ちる可能性があります。普段からさまざまなISO感度で撮影をおこない、納得できる画質を見つけておきましょう。

【設定4. シャッターボタンを押す】

セルフタイマーを2秒に設定し、シャッターボタンを押します。シャッターが完全に切れるまで、安定した態勢を維持してください。また、手すり、橋の欄干、街路樹を利用して、カメラを固定して撮影する方法もあります。