文書番号:4377

「屋外で、愛犬を撮影する」ですね。
下の解説をご覧ください。

お散歩の喜びを体いっぱいで表現する愛犬の姿。

かわいらしい一方で、屋内よりも動きが活発になる分、フレームアウトやピンボケの危険性が高くなります。

のびのびとした自然な表情をうまく写真におさめるには、どうしたら良いでしょうか?

 

焦点距離 (35mm判換算) :40mm

F値:F1.7、シャッタースピード:1/800秒、ISO感度:160

 

アドバイス1 広角側で撮影する

夢中で遊ぶ幸せそうな表情は、できればズームアップで捉えたいもの。しかし、自由に走りまわり、飛び跳ねるペットは、すぐにフレームアウトしてしまいます。このリスクを避けるために、レンズは広角側を使用し、少し離れた位置から撮影します。

 

アドバイス2 シャッタースピードをコントロールする

日中の屋外では、ペットの動きも非常に活発になるので、それに見合ったシャッタースピードを確保する必要があります。

 

調整方法1. プログラムシフトを使う

(プログラムAE)]モードでは、プログラムシフトという機能を利用して、シャッタースピードと絞り値の組み合わせを、同じ露出のままで変えることができます。まず、カメラを被写体に向けて、シャッターボタンを半押しすると、画面にF値とシャッタースピードが表示されます。数字が表示されている間に、後ダイヤルを回して、F値を小さく(=シャッタースピードを速めに)調整します。

 

調整方法2. ISO感度をあげる

[ISO]ボタンを押し、後ダイヤルを回して、ISO感度をあげると、シャッタースピードをより速く調整できるようになります。これはどのモードでも同じです。右は、[(絞り優先AE)]モードでF値を固定し、ISO感度だけを約2倍の数値に設定した比較画像です。シャッタースピードも約2倍になりました。

 

ISO感度:160、シャッタースピード:1/250秒

ISO感度:320、シャッタースピード:1/500秒

 

調整方法3. 露出をアンダーにする

露出補正をマイナス側に調整すると、シャッタースピードをより速く調整できるようになります。これはどのモードでも同じです。右は、[(絞り優先AE)]モードでF値とISO感度を固定し、露出補正をマイナス1に調整した比較画像です。シャッタースピードも約2倍になりました。

露出補正は、後ダイヤルを押して、露出補正操作に切り換えて行います。撮影後に、付属ソフトで明るく補正しましょう。

愛犬の色が黒っぽい場合、黒く写ることがあるので、愛犬の色味に合わせて露出補正を行ってください。

 

露出補正:±0、シャッタースピード:1/250秒

 露出補正:-1、シャッタースピード:1/500秒

 

調整方法4. 明るいレンズを使用する

開放F値が明るいレンズを使用することも、一般的な手法のひとつです。たとえばF値が約1/1.4倍の明るさになると、シャッタースピードを約2倍の速さまで調整できるようになります。

 

 

【F値を大きくしたい場合】

大型犬の撮影時など、F値を大きくして広い範囲にピントを合わせたい場合があります。しかしF値を大きくすると、シャッタースピードは遅くなります(F値を約1.4倍すると、シャッタースピードは約2倍の遅さになります)。F値を大きくした結果望ましいシャッタースピードが得られない場合は、“調整方法2”と“調整方法3”を組み合わせて、シャッタースピードを維持しましょう。

 


ISO感度を上げすぎると画質が落ちる可能性があります。普段からさまざまなISO感度で撮影をおこない、納得できる画質を見つけておきましょう。


 

【付属ソフトで調整するために】

撮影メニューの[クオリティ]で[RAW+JPEG]を選択し、撮影を行います。RAWデータとは、カメラ内部で処理が行われていないオリジナルデータのこと。付属ソフトのSILKYPIXで、露出補正やノイズ除去、トリミングなどを行い、JPEGに現像することができます。

 

 

わかりやすいメニュー構成で、かんたんに調整できます。

 

 

※インストール可能なパソコンなど、詳しい動作環境は、 SILKYPIX®公式ページ でご確認ください。

 

アドバイス3 シャッターを、早めに切る

全力で跳ね回って遊ぶペットにピントを合わせるのは、至難の業です。愛犬の動きを予想して、シャッターチャンスを狙いましょう。

 

手順1. AFモードを設定する

フォーカスモードダイヤルを[AFS] に合わせ、撮影メニューの[AFS/AFF]から[AFF]を選び、[MENU/SET]ボタンを押して、[AFF]に設定します。シャッターボタンを半押ししている間に被写体が動いても、自動的にピントを合わせ直す設定です。次に[オートフォーカスモード]ボタンから[追尾AF]を選び、設定した後に、被写体をロックします。

 

手順2. 早めにシャッターボタンを押す

動きの速さや方向などから“シャッターチャンス”を予想し、ほんの少し早めにシャッターを切ることがコツ。どんなカメラにも“レリーズタイムラグ”が存在し、シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまで、わずかな時間差が発生するからです。

 

【約0.09秒の、高速AF】

本機にLUMIX G X VARIO PZ 14-42mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.を装着すると、約0.09秒の高速でオートフォーカスを行います。

 

アドバイス4 置きピンを行う

シャッターを早めに切るということは、ピントがずれてしまう可能性があります。とりわけ、こちらに駆け寄ってくるシチュエーションでは、その可能性が高くなるので、置きピンを行っておくことも有効に働きます。

 

設定1. AFロック機能を設定する

カスタムメニューの[AF/AEロック切換]を選び、[MENU/SET]ボタンを押した後に、[AF LOCK]を選び、設定します。次にファンクションボタン[Fn1]に[AF/AE LOCK]を設定します。

設定2. AFロックをおこなう

ペットがやってくる予定の位置の地面にカメラを向け、[Fn1]ボタンを押します。あとは、ペットがその位置に来た時点よりも、少し早めにシャッターを押すだけです。

 

予定位置の地面にピントを合わせる

 

アドバイス5 高速連写で撮影する

 

もちろん、念には念を入れて、高速連写で撮影を行いましょう。

モード フル画素での撮影 ライブビュー ピント 露出/WB 特徴
[SH] 超高速 - - ○※1 1コマ目に固定(AFS/MF設定時) 肉眼では捉えきれない動きまで、撮影できます。
[H] 高速 - ○※1 1コマ目に固定(AFS/MF設定時) 高画質を維持したまま、高速連写できます。
[M] 中速 ○※1 ○※2 1フレームずつ構図を確認しながら撮影できます。
[L] 低速 ○※1 ○※2

※1 ピント合わせは、フォーカスモードとカスタムメニューの[フォーカス/レリーズ優先]の設定によって異なります。詳しくは、カメラの取扱説明書の「連写する」の項を参照ください。

※2 露出、ホワイトバランスは、フォーカスモードの設定によって異なります。詳しくは、カメラの取扱説明書の「連写する」の項を参照ください。