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よくあるご質問

なるほど家族のビデオカメラ学

色はどのようにして作られているの?

タミー:パパ、いいニュースと悪いニュースがあるの。

パパ:いいニュースはなんだい。

タミー:われらがタミー画伯による大作絵画、「マリナ・デル・レイの夕ぐれ」が昨日やっと完成しました。…沈んでゆく夕日の赤にうすいブルーのヨットの帆が染まっていくあの感じ、色使いに苦労したのよねえ。

パパ:フーン。で、悪いニュースって?

タミー:ケンがその絵にサインしちゃったってこと!!あーあ、これであの絵の価値が5セント以下になっちゃったわ。

パパ:そいつは残念だったね。ところで色使いといえば、デジタルビデオカメラがどうやって色をつくりだすのか、説明したっけ。

タミー:いいえまだよ。たしかこの間は…。そう、CCDについてまで教わったんだわ。

パパ:そうか、CCDについて知っていればもう十分理解できるよ。

タミー:OK、パパのレッスンをうけて機嫌をなおすとしましょ。

パパ:そうこなくっちゃ!

●キレイをそのままに、色を正しく見極めるCCDのシステムを勉強しよう

パパ:CCDは、レンズに入ってきた映像を画素ごとに細かくわけて画像を認識するという役割があるっていう話を前にしたんだよね。

タミー:そうよ、そしてこの画素が多ければ多いほどなめらかできれいな映像になるのよね。

パパ:でも、CCDにはもうひとつ大切な役割があるんだ。それは入ってきた映像の「色」を見極めるということ。CCDは色をどのように認識しているのか?

タミー:色のことまで気がまわらなかったわ、私。

パパ:色は、「光の3原色」と呼ばれるR(赤)、G(緑)、B(青)(以下RGB)の3つの成分から作られているんだ。この3原色の組み合わせでどんな色だって作りだせる。例えば赤と緑で黄色、緑と青で水色、そして3色すべてが混ざると白になるという具合にね(下図)。また、それぞれの色の明るさの強弱を変えることで、さらに色のバリエーションは増えていく。タミーは絵を描くのが好きだから、こういうことはよくわかってると思うけど。

タミー:絵に例えるなら、絵の具の量を調節するってことね。

パパ:そう。例えば、明るさの強い赤と弱い緑でオレンジ、半分の明るさの3色を均等に混ぜるとグレーができあがるんだ。

そして僕たちの目は、その飛び込んできた色彩に含まれている微妙なRGBの光のバランスを一瞬のうちに見極めて、いつもそれが何色か教えてくれているんだよ。

タミー:すごいなあ、私たちの目って。

パパ:そう、そして実はこのCCDもそれと同じ働きをしているんだ。色のついた楽しいカラー画像を作るには、光の3原色を作るための情報を送りだすCCDの役割がとてもたいせつなんだよ。

タミー:なるほどネェ。でも実際にはビデオカメラはどうやって色を区別しているのかしら?

パパ:僕たちのまわりにあふれている多彩な色。どうせならその色の持つ感動をより正確に、鮮やかに再現したいよね。そこでPanasonicのビデオカメラは、光の3原色をつくりだすため特殊なフィルターを使用してるんだ。これは1枚のCCDに色のフィルターを市松模様のように配して、1つの画素につき1色づつのフィルターを割り当てているんだ。このフィルターは「補色方式」と呼ばれていて、Cy(シアン)、Mg(マゼンダ)、Ye(イエロー)、G(グリーン)(以下CMYG)という4色を用いたものなんだ。

タミー:補色って言葉がよくわからないんだけど。

パパ:補色っていうのは、色の成分がお互いまったく反対の2つの色のことを言うんだ。この2つを混ぜると白ができるんだよ。この4色を使うタイプの補色フィルターは、RGBの3色を使うタイプにくらべて、光を約2倍も通すことができるんだ。つまりCCDにしてみればレンズの向こうからやってくる光を、明るくはっきりわからせてくれる、頼もしいヤツってことなんだ。Panasonicのビデオカメラがいつも高感度で、明るくて、ノイズが少ない映像を残してくれるのは、このフィルターの力によるところも大きいんだ。そして、CCDからもらったCy、Mg、Ye、G4色の情報をもとにしてビデオカメラのなかでRGB3色にするための計算が行われる。そして割り出された結果をもとにきれいで自然な色彩の映像が生まれるというわけなんだ。

タミー:そうかあ、あのコンパクトなボディーの中の、そのまた小さなたった1枚のCCDの中にも、目には見えない沢山の工夫がされているわけね。

パパ:そう、これこそハイ・テクノロジー。Panasonicの高精度の技術のチカラだね。でもね。CCDを3枚も使ったぜいたくなビデオカメラも実はあるんだよ。

タミー:エッ、そうなの?1枚でもきれいなのに、3枚使ったらどうなっちゃうの?なんかすごそう。

●3CCDビデオカメラNV−MX5000は3枚のCCDを使ってるんだって

パパ:3CCDビデオカメラNV−MX5000というカメラなんだ。CCD1枚でも家庭用としては充分すぎるくらいの性能を持っていて最高の映像とサウンドが楽しめるビデオカメラだけど、じゃあ放送局レベルのさらにクオリティーアップした高画質映像を手に入れるにはどうしたらいいのか?

タミー:なるほど、Panasonicの人達のあくなきチャレンジ魂ね。カッコイイわ。

パパ:そういうこと。そこでこのビデオカメラではCCDが3枚に増やされたんだ。光の3原色って知ってるだろう?この機種にはR(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色に1枚づつ高性能なCCDが用意されているんだ。こうすれば1コのCCDは1つの原色だけを担当すればいいってことになるだろ。ひとつの仕事に専念できるんだ。だから、色を区別するフィルターがいらなくなって、直接3原色の信号を出力できるようになり、前にもましてより自然で明るい色を表現できるようになったんだ。


タミー:そうかあ!でも変よ、3枚も重ねちゃったら後ろにあるCCDはどうなるの?R(赤)の人の頭がじゃまになってB(青)の人には光がよく見えない、なんてことにならないかしら?

パパ:タミーがビデオカメラをつくったらそうなるかもね…。いや、大丈夫だよ、カメラのレンズに入ってきた光はプリズムっていう特殊な鏡にまず通されるんだ。すると光はR,G,Bの光の成分によってそれぞれ別の方向に反射される。別々に飛ばされた光の行く先にはさっきの色別のCCDがそれぞれちゃんと待ちかまえていて、これを見事にキャッチする。そういうしくみなんだ。

タミー:なるほどネェ。でもCCDを3枚も使ったり、プリズムを組み込んだり、カメラが大きくなってとりあつかいが大変にならないかしら?

パパ:そんなことはないよ。手軽なサイズでしかも高性能。そうでなきゃビデオカメラとは呼べないんだからね。そのためにたくさんの工夫がこの3CCDビデオカメラNV−MX5000にはほどこされているんだ。CCDは1/4インチ27万画素を3枚使い、かつ半画素ずつに配置することにより、両立の難しかったコンパクトで高解像度、高感度なんだ。そして、この3枚のCCDを使うっていう方式は3板式(1枚は単板式)と呼ばれていて、実際に放送局など、プロの現場で使っているカメラはほとんどこのタイプのものなんだ。

タミー:ヘーッ。だから3CCDビデオカメラなのね。

3枚のCCDを搭載して目のさめるような高解像度、高感度を実現した3CCDビデオカメラNV−MX5000。放送局のカメラに匹敵する高画質は、まさにプロフェッショナル仕様。お手軽サイズにカンタン機能もフル装備というコンセプトははのままに、プロ・クオリティーの映像世界にチャレンジできるビデオカメラが誕生しました。オーディオ&ヴィジュアルの世界をリードするPanasonicの最先端テクノロジーがここにも息づいているのです。

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