デジタルカメラ講座

メモリーカードとディスクメディア

【第三十二回】

デジタルカメラは、フィルムの代わりにメモリーカードを使い、画像をデジタルデータとして記憶します。
またデータ保存は、さまざまなディスクメディアに行えます。

デジタルカメラの記録メディアはフラッシュメモリーを使っています。データ書き換えが可能な「RAM」と、電源を切った後もデータを保持する「ROM」の特徴を併せ持つ半導体メモリーです。セル構造がシンプルで高速読み出しや大容量メモリーを実現。
LUMIX（ルミックス）付属の画像・映像管理ソフトウェア「PHOTOfunSTUDIO（フォトファンスタジオ）」は画像データをパソコンに取り込んだり、ディスクメディアへの保存が可能です。　また、DIGA(ディーガ）でも画像データを取り込んだり、ディスクメディアへの保存が可能です。

フラッシュメモリー

■デジタルカメラ本体に使われる記録メディアです。

SDメモリーカードに関する説明を見るにはこちらをクリックしてください。

SDメモリーカードに書かれている文字や記号の説明を見るにはこちらをクリックしてください。

SDメモリーカード	切手大の小さなサイズの中に著作権保護機能と書き込み禁止機能を装備しました。サイズはタテ32×ヨコ24×厚さ2.1mm、最大容量は2GBです。
miniSDカード microSDカード	SDメモリーカードには大きさの違う、miniSDカードとmicroSDカードがあります。サイズはminiSDカードがタテ21.5×ヨコ20×厚さ1.4mm、microSDカードがタテ15×ヨコ11×厚さ1mmです。　またこれらのカードは変換アダプターを使用することにより、SDメモリーカード対応の機器に使用できます。
SDHCメモリーカード	サイズはSDメモリーカードと共通で、規格を拡張して記録容量が4GB〜32GBとなっています。　また、「SDスピードクラス」を定め、使用するSDカードの性能を表示して用途によってカードを使い分けられるようにしました。　「SDスピードクラス」は、カードの最低書き込み速度を規定しています。主にビデオ録画のようなストリーミングデータをカードに一定の速度で書き込むためのカード性能の規格です。さらに高速転送ができる規格「UHS-I（Ultra High Speed-I）」に対応しているものもあります。（ご注意：SDHCまたはSDXC対応機器でのみ使用できます。）
microSDHCカード	SDHCメモリーカードには大きさの違う、microSDHCカードがあります。サイズはタテ15×ヨコ11×厚さ1mmです。　また、このカードは変換アダプターを使用することにより、SDHCまたはSDXCメモリーカード対応の機器に使用できます。（ご注意：SDHCまたはSDXC対応機器でのみ使用できます。）
SDXCメモリーカード	SDHCメモリーカードからさらに規格を拡張して、32GBを越える記録容量に対応しました。規格として2TB（2048GB）まで対応、48GB/64GBのカードが発売されています。（2012年3月現在）　さらに高速転送ができる規格「UHS-I（Ultra High Speed-I）」に対応しているものもあります。（ご注意：SDXC対応機器でのみ使用できます。）

ディスクメディア

■パソコンなどで画像データの保存に使われる記録メディアです。

BD-R BD-R DL BD-RE BD-RE DL	BD（ブルーレイディスク）とは、青紫色半導体レーザーを使用し、光ディスクとしては第3世代光ディスクに当たる、新世代光ディスク規格です。DVDの5倍以上の記録容量があり、ディスクの大きさは直径12cmでCD/DVDと共通です。記録型BDメディアの記録容量は、片面1層で25GB（BD-R/BD-RE）、2層で50GB（BD-R DL/BD-RE DL）。記録方式は、書き換え不可と書き換え可能タイプに分けられます。BD-R/BD-R DLは書き換え不可。BD-RE/BD-RE DLは約1000回の書き換えが可能です。 BDメディアを再生するにはBD対応のドライブが必要です。
BD-R XL BD-RE XL	本ディスクは、BD(ブルーレイディスク）の新規格です。ディスクの記録層が従来の最大2層から3〜4層になり、2倍以上のデータを保存できます。本ディスクの記録容量は、片面3層で100GB、片面4層で128GB。 100GBのディスクが発売されています（2012年3月現在）。 BD-R XL/BD-RE XLを再生するにはBD-R XL/BD-RE XL対応のドライブが必要です。
DVD-R、DVD-RW DVD+R、DVD+RW DVD-RAM	記録型DVDメディアの記録容量は、片面で4.7GB（DVD-RAMは両面9.4GB記録も可能）。記録方式は、書き換え不可と書き換え可能タイプに大別できます。DVD-RとDVD+Rは書き換え不可ですが、ほとんどのDVDドライブやDVDプレイヤーで再生可能です。また書き換え可能タイプでは、DVD-RWとDVD+RWが約1000回の書き換えが可能です。DVD-RAMは約10万回が可能です。なおいずれのメディアも、対応するDVDドライブやDVDプレイヤーを選ぶため注意が必要です。
DVD-R DL DVD+R DL	DVD-R DL、DVD+R DLとは、1層タイプのDVD-R/DVD+Rを発展させたもので、片面に2つの記録層を持ったディスクです。　記録容量は片面2層で8.5GB、書き換えは不可です。またいずれのメディアも、対応するDVDドライブやDVDプレイヤーを選ぶため注意が必要です。
CD-R CD-RW	データの書き込みが可能なCDメディアです。1枚の記録容量は約650〜700MB。ディスクが非常に安いのも大きな特長です。一回だけデータを書き込むことができるCD-Rと、繰り返し書き込みできるCD-RWがあります。